エアピュアでは、ただいま各種電源で駆動する除菌消臭用の小型紫外線ランプユニットを開発中です。
殺菌ランプに用いられる紫外線はUV-Cと呼ばれ、波長254nmの紫外線によって殺菌を行いますが、このユニットは殺菌線(波長253.7nm)と、オゾンを発生させるオゾン線(波長184.9nm)を照射することが可能です。
紫外線だけでなく、オゾンを併用することで、強力な除菌消臭を行うことができます。また、オゾンはしばらくすると酸素に戻るため、除菌の際に薬剤が残留する心配はありません。
駆動方法も100VのACアダプターをはじめ、9Vの角型電池やスマートフォン用モバイルバッテリー、USB給電など様々な電源を利用できる多電源対応タイプとして開発を進めています。
そのため、コンセントがない場所や密閉された空間でも、除菌や防臭が可能となります。
電池やモバイルバッテリーで除菌消臭
紫外線ランプを除いたユニット部分には、ランプ点灯用のインバーターや安定器が搭載されています。
ランプやバッテリーを含めた除菌消臭ユニットはコンパクトなサイズに収まり、設計次第では小型の除菌消臭ボックスや、フードデリバリー用のバッグに入る除菌ユニットなども制作可能です。
また、ファンを取り付けて空気を対流させれば、装置内をくまなく除菌することができます。
試作中のユニットに、ACアダプター、9Vの角型電池、スマートフォン用モバイルバッテリーを接続してみました。
一般的な100VのACアダプターであれば、紫外線ランプは問題なく点灯します。
続いて9Vの角型電池を接続します。以前に角型電池を用いた除菌ユニットを開発しており、今回の小型紫外線ランプユニットはその経験を活かして、バッテリー等でも駆動するように設計しています。
スマホの充電に使われるモバイルバッテリーでも紫外線ランプが点灯しました。駆動電圧と電流についてはさらなる検証が必要ですが、USBに接続できればPCやモバイル機器を電源にすることも可能です。
小型紫外線ランプユニットの応用範囲
小型紫外線ランプユニットは電源の種類を問わず、小さなスペースや密閉された空間でも駆動するため、一般的な紫外線ランプと比べて応用範囲はかなり広くなります。
組み込み型の紫外線ランプユニットは、除菌ボックスや消臭ボックスだけでなく、デリバリーバッグに組み込んだり、靴箱やロッカー、食品保管庫、カラオケ用マイクスタンドなど、様々な用途で使えます。
また、紫外線を用いた除菌には欠点があり、紫外線が当たらない部分には効果がありませんが、小型のファンを付ければオゾンが拡散するので、隅々まで除菌することができます。