マイナスイオン発生器とは、人工的にマイナスイオンを生成して放出することで、空気の質を向上させたり、リラクゼーション効果を提供する装置です。
空気中の分子でマイナスに帯電したものをマイナスイオンと呼び、滝や森林などの自然環境には豊富なマイナスイオンが含まれています。
マイナスイオン発生器は、この自然環境に近い空気を人工的に作り出し、室内の空気を浄化したり、アレルゲンや有害物質を減少させる効果があります。
マイナスイオン発生器は、空気清浄機や美容・理容機器、ドライヤーなどの家電製品に組み込まれて使われています。
マイナスイオン生成の原理
マイナスイオンの生成方法にはいくつか種類があり、必要なイオンの発生量や用途に応じて、コロナ放電方式や電子放射式、水破砕方式、放射性物質利用式の4種が用いられます。
コロナ放電方式のマイナスイオン発生器は、針状の電極にマイナスの高電圧をかけてコロナ放電を発生させ、放出された電子が空気中の酸素や水分子と結びつくことでマイナスイオンを生成します。
コロナ放電は高電圧によって電極の周囲の電界が振動し、気体の分子が分離してイオンと原子が発生します。これは自然の滝で見られる「レナード効果」と同じ原理です。
滝の周辺では水しぶきが細かく砕けることでマイナスイオンが発生しますが、マイナスイオン発生器はこの原理を再現し、室内でも同様の効果を得られるよう設計されています。
マイナスイオンの発生量
マイナスイオン発生器の性能で重要な要素の一つが「イオンの発生量」です。
イオン発生量が多いほど、お部屋の広い範囲で効果を得られます。また、飛距離が長ければ長いほど、部屋全体にマイナスイオンを行き渡らせることができ、空気を効果的に清浄化できます。
マイナスイオン発生器の効果
マイナスイオンには、リラクゼーション効果や自律神経の働きを快調にしたり、免疫力の向上、新陳代謝の促進、精神安定作用、安眠など、さまざまな健康効果があります。
自然界の滝や森林の空気には、多くのマイナスイオンが含まれています。マイナスイオン発生器はこの環境を人工的に再現して、室内でもリラックスできる空間を生み出します。
活性酸素の抑制
マイナスイオンには活性酸素を安定化させて抑制する効果があります。
人体には活性酸素を無害化してくれるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素があり、細胞内に発生した活性酸素を分解してくれます。
しかし、年齢とともに体内のSODは減少し、除去しきれない活性酸素が細胞を傷つけて、成人病や生活習慣病、老化の大きな原因になるとも言われています。
マイナスイオンにより活性酸素に電子を供給して安定化させることで細胞が活性化し、人体の生理作用が活発となり、新陳代謝や自然治癒力を向上させることができます。
空気清浄効果
マイナスイオンには空気清浄効果もあります。マイナスイオンは電子を帯びた酸素分子や水分子で、空気中で他の粒子と結びつき、より安定した状態になることを目指しています。
その結果、プラスに帯電した空気中の花粉やほこり、PM2.5などの微粒子を補足し、アレルギー体質の人や花粉症の方にとって快適な環境を生み出します。
ペットや花粉対策にも
ペットを飼っている家庭や、花粉症に悩む人にとって、マイナスイオン発生器は空気中のアレルゲンや臭いを軽減するために効果的です。ペットから出る毛や匂いを抑え、家族全員が快適に過ごせる環境を提供します。
マイナスイオン発生器の種類
マイナスイオン発生器は用途や設置場所に応じて、自動車用、家庭用、携帯用、業務用などの種類があります。
- 自動車用:車内の悪臭や空気を浄化し、快適さを向上させます。
- 家庭用:リビングや寝室など、広い空間で使用するのに最適です。
- 携帯用:持ち運びができるため、オフィスや外出先でも利用可能です。
- 業務用:静電気(帯電)を解消し、ほこりの発生を抑えます。
自動車用マイナスイオン発生器
車内にマイナスイオンを放出して、タバコの煙や悪臭などを浄化して車内環境を改善します。シガーソケットやUSB端子に接続する形式が多く、携帯用としても利用可能です。
家庭で使えるマイナスイオン発生器
家庭用のマイナスイオン発生器には、壁に取り付けるタイプ、デスクトップに置ける小型のタイプ、携帯可能なタイプなどがあります。使いやすさや設置場所に応じて選ぶことができます。
空気清浄機としても使えるので、ペットを飼っている家庭ではペットの毛や匂いを抑え、花粉症に悩む人には空気中のアレルゲンや臭いを軽減する効果があります。
業務用マイナスイオン発生器
マイナスイオンには静電気を抑える効果があります。マイナスイオン発生器(イオナイザ)でイオンを発生させ、帯電した電気を中和することで静電気を除去します。
イオナイザはプラスチックや繊維、印刷物など、静電気を帯びやすい物質によく使われます。
コンセント式とUSB充電式の違い
マイナスイオン発生器には、コンセント式とUSB充電式の2種類があります。コンセント式は、主に家庭やオフィスでの固定使用に向いており、持続的な運転が可能です。
一方で、USB充電式は持ち運びが容易な携帯用として、車の中や外出先でも使用できます。
マイナスイオンの生成技術
エアピュアでは、冷陰極管及びイオン発生を組み合わせた酸素の活性化技術について研究を重ねてきました。
この技術の特徴は、2つのコロナ放電間にオゾン発生型紫外線ランプを配置して、オゾン発生量をコントロールするとともに、大量のマイナスイオンを発生させることができます。
この機構によってO2-のマイナスイオンを発生させるとともに、オゾン濃度を低濃度化して、マイナスイオン量や殺菌性の向上を図り、独自のマイナスイオン関連製品の開発にも応用しています。
負イオン発生型(マイナスイオン発生器と呼ばれる)空気清浄機の中には、オゾン発生量や窒素酸化物の問題について、きちんと検証しないまま販売されているものがあります。
エアピュアのイオン発生装置は独自の機構を用いて、コロナ放電によるオゾンや窒素酸化物の問題を解消するとともに、大量のマイナスイオンを発生させることができます。