殺菌や脱臭によく使われているオゾン(Ozone)とは、どんな物質でしょうか。
オゾン(Ozone)は酸素原子が3つに結合した物質で、強い酸化力を持ちながら短時間で分解して扱いやすいため、殺菌や脱臭などの用途に用いられています。
また、次亜塩素酸やアルコールを使った除菌とは違い、薬剤が残らないことも特徴です。
高濃度のオゾンは菌やウイルスだけでなく、人や動物、植物にも有害ですが、低濃度のオゾンは自然界にも存在しており、人体に影響を与えることはありません。
オゾンに関する効果や安全性は、以前から世界中で研究されています。正しい方法でオゾンをコントロールすれば、殺菌や脱臭にとても有効なことがわかっています。
オゾンについて
オゾンはもともと空気中に存在するありふれた物質です。
一般的に言われる「酸素」は、酸素原子が2つ結合した状態で大気中に存在しています。我々が呼吸している空気にも21%の酸素が含まれています。
その原子が3つに結合すると、オゾンという物質に変わり、その強い酸化力を活かして殺菌や脱臭などの用途に用いられます。
オゾンという名称は、ギリシャ語の「匂い(OZEIN)」が語源で、独特の青臭い匂いがあります。
空気中のオゾンはとても薄いので、通常の生活でオゾンの匂いや臭気を感じることは有りませんが、森の中や海岸といった自然界では、0.01ppm~0.05ppmの低濃度オゾンが計測されます。
また、成層圏にあるオゾン層は、生物にとって有害な紫外線を防ぎ、我々を守ってくれています。また、成層圏からの気流によって、わずかなオゾンが大気中に流入しています。
高濃度のオゾンは人体に有害なため、日本産業衛生学会では作業環境での許容濃度を0.1ppm以下と定めています。
オゾン独特の匂い
オゾンという名称は、ギリシャ語の「匂い(OZEIN)」が由来で、その名の通り独特の匂いがあります。
オゾンは空気の中にもわずかに存在しており、敏感な人は0.01ppmでもオゾンの匂いを感じますが、人体への影響はありません。
通常の大気中ではほとんどオゾンは発生しませんが、コピー機や殺菌灯からはオゾンが発生するので、近づくと鼻につくようなオゾンの匂いを感じることがあります。